楽天等のネットショップをやっていると、多くの中小企業の経営者と関わります。
小さいながらもグングン利益を上げつつ非常に従業員想いの素晴らしい経営者や、目立つ事ばっかり考えていて従業員から嫌われているアレなブラック企業の経営者などなどさまざまです。
私は今まで数々のアレな経営者と関わってきましたが、一番タチが悪いのがサービス残業させまくり法律破りまくりで利益をあげているのにも関わらず「俺すごいアピール」をする人です。
大抵の経営者が言います、「法律うんぬんより会社の存続が大事だ!」と。
アホかと言いたい、ルールの中で成果を収められない自身の無能っぷりを棚に上げて何を言ってんだとw
今でもたくさんのブラック経営者さん達と上辺でお付き合いさせて頂いているのですが、その会社に勤めていた元従業員さん達ともたくさん繋がっていて内部の話をかなり聞く事ができます。
そしてダメな経営者達さん達には結構共通項があって、それを少しまとめてみました。
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ブラック経営者の特徴
SNSアピールが酷い
とにかく仕事してます仲間の事考えてます美味しいもの食べてますアピールが酷く、「今日は〇〇さんとランチミーティング!良い意見交換ができました!(ニッコリ」という反吐が出るFacebookの投稿を日々投下しています。
大抵そういう人に限って社内では求心力が無かったりします。
やたら社内イベントが多い
とにかく休日にバーベキューだの花火だの花見だのを行いたがります。もちろん休日手当は出ません。
特に最悪なのがホームパーティー、サービス残業させて儲けた金で建てた家なんか行きたくねーよwって話です。
そして社内は結束していますアピールを漏れなくSNSに投下します。
セミナー大好き
セミナー会場のパネル前で記念撮影は欠かしません。もちろんSNSに投下するためです。
熱血バカ
とにかく気合でなんとかなると思っている。時間内に成果が出ないのは従業員の責任、だからサービス残業で補填しろというガチ発想です。
自分の知識が常識
自分の考えに疑いを持ちません。一般の健康診断を行っていない会社の社長に、労働安全衛生法で定められていると伝えても「協会けんぽから来る補助対象だけでいいはずだ」と一向に話を聞こうとしませんでした。
法律に軽い
このような経営者達は「法律は一応あるだけで完璧に守る必要はない、守ったら大半が潰れる!」と真顔で言います。
非常に恐るべき発想ですが、正直中小企業はこのような経営者で溢れています。
驚くべきことにこの全ての項目をクリアした経営者を知っています・・・。
ブラック経営者どもよく聞け
サービス残業は無能経営者の証
あくまでも従業員は使用制限付きのリソースです、1日で使用できる時間は決まっていますし、追加で使用したければ残業代と言う追加課金をしなければ動かせません。
設定している休日以外に働かせる場合も割り増しの賃金を支払う必要があります。
これは法律で決まっている事です、社員を雇ってから新たに決められたルールではありません。
つまりサービス残業をさせる経営者は、「私の能力では無理でした」と宣言しているようなものなのです。
裏技:名ばかり管理職
そしてその無能経営者達が次に取った手段がこれです。
「そうだ!管理職って残業代払う必要ないし、みんな管理職ってことにしよう!」
アホが考えそうな事ですがこれもダメです。管理職相当の業務を行っている事は当然の事、非管理職で残業代を支払う場合より手取りが減る場合は認められません。
アプリのライセンス違反をやめろ
これ未だに多いですが、アドビ製品等で違法コピー等を平気で使用している会社は泥棒企業です。
つい最近もありましたが、今は内部告発が容易に出来ますので絶対バレます、てかバレろ。
「イラストレーター」を、不正プログラムを使って 東京情報大(千葉市)の学生42人が、パソコン用画像編集ソフトの体験版を不正プログラムを使って試用期間を延長していたことが大学への取材で分かった。大学は42人に対して口頭で厳重注意する。
引用元: ソフト体験版:試用期間を不正に延長 千葉の私立大42人 – 毎日新聞
決められたルールで戦えないなら廃業しろ
「会社を潰したら従業員や大勢困る人がいる!仕事があるだけでもマシだ!」と、もっともらしい事をよく聞きます。
はっきり言って違法な会社が生き残るから真っ当な会社が生まれにくいんです。ルールを守ったら経営を継続できないような無能経営者はとっとと廃業してください。
きっとその空いたマーケットに新しい優秀な経営者が進出してくれます。
労基法違反の罰則強化を
違法な長時間労働や残業代未払いなど、現在摘発されているのはそこそこの規模の企業ばかりです。
労働基準監督署も力が弱い現状なかなか小さなブラック企業を潰して回る事は難しいです。
元従業員が口コミを投稿するサイト等に書かれる程度なので、図太い経営者達は何とも思わないでしょう。
やはり労働基準法を違反した場合の罰則強化しかありません。
特にサービス残業に対しては、指導を半年無視したら経営者が3年ぐらいブタ箱に入るぐらいで良いと思います。
結局こいつらは罰金増やしても従業員から巻き上げるだけなので、臭い飯を食わせるという恐怖を与えた方が効果があります。
ルールを守ってこそ良い会社になる
実際私が預かっている会社は超ホワイトです。
- 土日祝休み
- 残業無し
- 有給取りやすい
- 賞与は年3ヵ月分・・・もっと欲しい・・・
健康診断とか当たり前すぎて入れていませんがちゃんと全員受けさせています。
念のためもう一度言いますが、健康診断は全員受診させる義務があります。従業員が嫌だと言っても受けさせなければいけませんし、それを理由にクビにもできます。
厚生労働省ホームページ:労働安全衛生法に基づく健康診断の概要
話がそれましたが、ルールを破っている企業に勤めていると常にモヤモヤします。
社長に何か言われても「残業代払わねえくせに・・・」等、まともに聞き入れられません。
ルールをしっかり守っているからこそ仕事に集中ができます。
そして会社に愛着も湧いてくるでしょうし、そうなれば仕事の質も更に向上するでしょう。
まとめ
結局ルールを守れない経営者は目先の事しか見えず、自己中心的で社長の器では無いという事になります。
ただ現在はそういったブラック経営者が野放しになっているため、新しいホワイト企業が生まれにくくなっています。
SNS含めインターネットで気軽に発信出来る世の中ですので、内部告発等が活発化して悪質な経営者が排除される事を望みます。
ではまた