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ネットショップはWEB制作1人当たりの生産性が重要

中村です。キュレーション問題には少し飽きてきましたが、適度に叩いていきたいと思いますw

それはさておき、瀕死であった我がECサイトですが最近少し盛り返してきました。

元々イケイケだったわけでは無く、ここ5年程は昨年度対比15%成長あたりで安定した右肩上がりだったのですが今年春頃から突如シェアを奪われ窮地に追いやられていました。

この会社は私が未だ居なかった頃のデタラメな立ち上げが響いて(口だけコンサルに騙された)相当なマイナスからスタートしていたというのもあり、体力が整っていない状態での売り上げ大幅減少はマジでやばかったです。

ピンチを脱出した要因は新企画の商品が結構当たったからで、カラバリも増やし量産もスタートしており少し胸を撫でおろしております。(冬のボーナスはありませんでしたがw)

さて、今日は生産性のおはなしです。基本楽天市場等のモール内におけるファッションジャンルを想定した内容ですのであしからず。

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商品ページと売上の関係

実店舗で販売する場合は棚に並べるだけですので販売開始までの作業としてはすぐに終わります。しかしECサイトとなると、写真撮影から加工にコーディングとそこそこのペースの人がやっても1日仕事です。外部に委託すると安くても10,000円以上します。

例えば下記のような構成の会社があるとしましょう。

  • 社長(バイヤー)
  • WEB(メルマガ・サイト全体更新)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • 受注管理兼カスタマー

わかりやすくWEBの担当分けをしました。これで毎日2人がそれぞれ1商品ずつアップしていくと月間約40商品お店に並べる事ができます。

ここからは単純な算数になるのですが、広告費を除いた販管費が220万と仮定した場合、過去記事で試算している利益率30%でこれを賄おうとすると733万の売上げが必要となってきます。

これに20万の広告費枠を取った場合240万÷0.3で800万の売上げが必要となります。ギリギリのトントンでこれですから、3%程利益を残して行くために月商900万を目標とする必要があります。

これを月にアップできるアイテム40商品で割ると約22万5千円となる事がわかります。つまり1商品アップするごとにこれだけの売上げが求められます。2,900円の商品であれば77個、3,900円の商品であれば58個売れる商品でなければなりません。

毎月アップした商品全てをプロパー価格でこれだけの数量ずーっと捌き続ける事は正直不可能です。そんなスーパーバイヤーがいたら教えてください。

そうなってくるとヒット商品数型で大きな売上げを確保する必要が出てきます。

しかしながらそうそう簡単にキラーアイテムと言われる主力商品を作れるものではありません。

仮にヒットしたとしてもファッション業界はすぐに真似をされます。主力商品を開発し続ける事は必要ですが、それに頼ると危険です。

注目すべきはWEB制作の生産性

では次のパターンを見てみます。

  • 社長(バイヤー)
  • WEB(メルマガ・サイト全体更新)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • WEB(商品ページ)
  • 受注管理兼カスタマー

敢えて極端にしていますが、WEB制作を5名増やしました。この時点で必要な販管費125万上昇と仮定します。

すると必要な販管費が240万+125万=365万となり、365万÷0.3=1217万円が必要な月商となります。

先ほどと同じ1人1日1商品アップと仮定すると140商品登録できますので、1商品あたりに必要な売上げは8.6万円まで下がりました。これであればそこそこの目利きがあれば売れそうな気がしますよね。

WEBデザイナーは言わば会社で言う営業です。受注管理やカスタマー、バイヤーがいくらいても売上げにはなりません。

商品が登録されて初めて販売されるので、WEBスタッフの人数に対してその他のスタッフは比率が極限まで低くなる必要があると思っています。

と言う事は最初の例に挙げたWEB制作3名のパターンにおける対策は人を増やす事になるのですが、それはリスクが高すぎますのでスーパーデリバリー等でもよく見る商品ページとセットになった商品を仕入れる。もしくは外部に委託をして商品点数を増やすというのが建設的な対策となります。

まとめ

このようにネットショップはWEBスタッフが支えている事になります。もちろんその他のスタッフも重要な仕事を行っていますが、WEBスタッフとその他の人件費率を細かく見る必要があります。

外注含むWEB制作における人件費率を極限まで高める事、売れ筋ではない商品1ページあたりにおける売上げをしっかりと見る事、そしてヒット商品を常に考え続ける事で安定した運営ができるのではないでしょうか。

言うは易しではありますが頑張っていきましょう!

でわまた。

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父ちゃん: 小さなお店を営む父ちゃんです。