モールなどでネットショップを運営している人なら必ず耳にする多店舗展開。知らない人のために念のため説明をしておくと、お店を楽天市場やヤフーショッピング、独自サイトなど複数のサイトに出店する事を言います。
ただこの多店舗展開、なんでもかんでも増やせば良いというものではなく、取り扱う商品の性質やターゲットとなる顧客層にマッチしているかがポイントとなります。
まずその細かい分析をする前に大前提として無名のモールに出店する意味は全くないと言う事、これをまず書きたいと思います。
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マイナーモールへの出店が無意味なわけ
Qoo10(キューテン)を知ってて楽天市場を知らんわけがない
いつもいつもしつこい営業をかけて下さるQoo10さん、例えにしてゴメンナサイ。しかしQoo10のようなマイナーモールでネットショッピングをするユーザーが、楽天市場を知らないわけがないでしょう。
私の持論で言えば楽天市場に出店していてQoo10に出店していなければ、その商品は楽天市場で買われたであろうという事です。
売上げを分散する事でランクインを逃す
むやみに多店舗に出品する事で、もし楽天市場で100個売れるはずだった商品が、30個他モールで売れてしまったとします。そうするとランキング1位を取れるはずだったのが10位とかになってしまう。検索結果も販売個数をカウントしているので上位表示されにくくなります。
このように、どう考えても楽天市場を知っているであろう層がいるモールには、特段メリットが無い限り出店する意味はないと思っています。
モール別メリットを考える
では多少なりとも出店するメリットがあるモールとはどういうものでしょう。価格以外でユーザー側のメリットになりえる要素があるのか見ていきます。
サイト名 | ユーザー側メリット |
Yahoo!ショッピング | Tポイントが使える |
Wowma | auポイントが使える |
ポンパレモール | Pontaポイントが使える |
ZOZOTOWN | 他ブランドの商品と同梱購入ができる |
SHOPLIST | 他ブランドの商品と同梱購入ができる |
Amazon | 多くの商品と同梱購入ができる(※マーケットプレイス除く) |
このように、それぞれお互い干渉しないメリットがある事がわかります。各種ポイントについてはポイント消化を狙ったユーザーが獲得できますし、ZOZOTOWN・SHOPLIST・Amazonについては他のお店の商品とのついで買いが期待できます。
しかしながらZOZOTOWN・Amazonにおいては、大きなデメリットがあります。
ZOZOTOWNのデメリット
これは必達しなければ退店という売上げ予算です。具体的な数字は伏せますが、年間を通して一定の売上げを達成する事がノルマとなっています。まあ百貨店では常識の話なので珍しいという事ではありませんがね。
そのため利益度外視でセールをしてでも予算を達成しなければならないので、よほどベースの売上げが高いお店で無ければなかなか厳しいものがあります。
なんかすごい昔のお店まで閉店ページが残っていて戦慄を覚えました・・・、消してやれよ・・・。
Amazonのデメリット
私は個人的にネットショップを運営する上で、お店を覚えてもらってユーザーと関係を築いていく事が重要と思っています。そういう点から言えばAmazonは消費者心理的に「Amazonで買った」となるので、お店の事など全く覚えていません。
そういう事から、目先のお金だけ欲しければ使えるというスタンスでAmazonを見ています。
まとめ:多店舗展開は慎重に
複数のモールに出店する場合、在庫を連動するシステムや各サイトに商品ページを登録していく労力、月額利用料を考慮しなければなりません。
そのモールやサイトに出店する理由をしっかりと確認し、その目的が達成できるような多店舗展開を心がけましょう。
ではまた。