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楽天のファッションジャンルが苦戦している理由

低迷が囁かれる楽天市場。

それを決定付けるかのような話を聞きました。

一時は楽天市場の花形ジャンルと言われたレディースファッション。

その中でも不動の地位であったアパレル部門、これが今危機に扮しているというのです。

このブログでも、散々ファッションでネットショップやったって儲からないと言ってきましたが、その流れが大きく表れた内容でした。

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路面店型ファストファッションの台頭

H&MやZARA、ユニクロにForever21等のファストファッションブランドは数多くありますが特にZARAの成長には目を見張るものがあります。

繊研新聞でのアンケートにおいてもZARAが1位となりました。

2014年から年間20店舗近い出店を重ねて現在は98店舗と、著しい成長を遂げています。

   繊研新聞社が毎年5月に全国の服飾系専門学校の学生を対象に行っている「ファッション意識調査」(回答者数1505人、男性19・9%、女性79・5%、不明0・6%)で、「よく買うブランド」と「好きなブ

情報源: ファッション系学生が「よく買う」ブランド | 繊研plus

ZARAについては2011年に日本国内でのECへ参入しており、この5年で堅調に売上げを伸ばしています。

楽天市場のファッションジャンル界隈に陰りが見えだしたのもこのあたりなので、急速にシェアが奪われていったのでしょう。

それも当然で、楽天市場に出店しているショップは中小のアパレルメーカーから仕入れている事がほとんどなので、最高峰のMDで計算された商品がスペインから空輸されてくるZARAにかなうわけもありません。

しかも日本のメーカーは基本中国で生産して船舶で輸送するため生産開始から一カ月以上かかってしまいます。

元々本社DC(在庫保管型センター)しか持たない方針であったZARAですが、近年は各国にDCを設置する方針に変更しているので物流部分の強化がされていけば付け入る隙すら無い状況です。

H&Mやユニクロですら押しのけてまうZARAのシェア拡大は必至で、今後の楽天内のショップは更に苦境に立たされるでしょう。

そのH&Mも今年からECをスタートさせましたので、さらに状況は悪化しそうです。

 カジュアル衣料品店「H&M」を展開するヘネス・アンド・マウリッツの日本法人(東京・渋谷)は14日、公式オンラインストアを開設したと発表した。日本で実店舗展開していないインテリア雑貨「H&M HOME

情報源: 「H&M」、ネット通販を開始

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ファッション業界においては実店舗運営は不可欠

最近よく耳にするオムニチャネル、これには実店舗が無ければ始まりません。

しかしネット通販専業のお店が実店舗展開に成功した例はほとんど見ない、少なくとも私は一度も見た事がありません。

夢展望・サルース・イーザッカマニアストアーズ、どれも実店舗展開に失敗しています。

これは楽天市場という狭い世界でしか知名度が無いのが原因です。

というよりはこの楽天市場という独特のマーケットだから成功出来ただけなのだと思います。

やはりリアルに存在する店舗、上記のショップも多少は店舗を構えているが知名度はありません。

イーザッカマニアを運営するズーティーにしろ、店舗はあるが近くのちょっとオシャレな雑貨屋さんな程度です。

やはり楽天での知名度だけに頼って実店舗展開するには無理があるという事なのだと思います。

結局肝心の実店舗で成功が出来なければオムニチャネルは成功できない。

当たり前だが安かろう悪かろうの商品で売上げを作れる時代は終わってしまった。

ブランディングを含めた実店舗展開を0からしっかり取り組める企業だけが生き残るのだと思います。

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父ちゃん: 小さなお店を営む父ちゃんです。