ネットショップ

ネットショップの失敗談①

ネットショップの成功と失敗

アドワーズのキャンペーンでキーワードを調べていると、「ネットショップ 成功」よりも「ネットショップ 失敗」が圧倒的に多くちょっとモヤモヤしてしまったたいぞーです。

既に上手くいかなくて失敗事例を調べているのか、これから開店しようと考えている人がリスクヘッジで調べているのかはわかりませんが、失敗しない方法の需要が高い事がわかります。

というわけで今回はシンプルに私が身近で出会った失敗談を紹介していきたいと思います。

そんなアホなこと誰もせんわ!というようなウソのようなホントの話もありますが、ガチでホントの話です。

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一世を風靡した楽天市場人気ショップの凋落

はい、まずこれを語らずには始まりません。

私が大手を辞め、初めて勤めた通販会社の実話です。

丁度10年程遡りますが、当時は二重価格のルールも無茶苦茶で、その辺の問屋で1,500円で仕入れたワンピースを「9,800円がなんと3,900円!」等と謡って山ほど売れていました。

キーワードにも有名ブランドのキーワードを入れたりとやりたい放題な時代というのもあり、実演販売のような売り方が得意なお店はどんどん伸びていました。

私がいたこの会社は夫婦で経営をされていて、社員数は5名ほど。

実演販売のように商品ページで煽って売るのが得意な社長の奥さんである店長が問屋で商品を見つけて来ては売るという仕組みでした。

おそらく当時はこのような夫婦経営のお店はとても多かったと思いますし、現在の某有名店舗も始まりはこんな感じのパターンが多いです。

最初の2年程は売上げは右肩上がり、入社時は月商4000万程であったのが9000万を超えたのを覚えています。

私も社内インフラの整備や支援システムの導入、別店舗の運営等で結果を出し社員の中ではトップの位置付けとなりました。

そのあたりから契約先に提出する決算書等の書類に目を通す機会が増えたのですが、目を疑ったのは利益の少なさだったのです。

そしてその原因はまぎれもなく広告費でした。

通常販促費というのは事前の経営計画の中で、当期分は決めてしまうのが普通です。

しかし当時の楽天は売上げは広告で作るという考えが当たり前で、月単位の売上げ目標に対して10%程を用意するのが当たり前でした。

売上げ目標に関しても、楽天ECコンサルに「めっちゃ売れる広告持ってきました!」と煽られてかなり背伸びをした設定をしていました。

例えば1億円の目標に対して、広告予算1000万でスタートしたが売上げ結果8000万となるので広告費率は12.5%となります。

さらにここからおかしな方向へ行くのですが、「よし前月落とした分、今月目標に2000万上乗せしよう!なので広告費もその分積む!」という形で1年近く目標をショートし続け広告費を上積みする。

結果はお察しの通りです、あっというまに破たん寸前になりました。

調子に乗って高層ビルにオフィスを移転し、リクナビで新卒を数人取っていましたので販管費も急上昇していた矢先でしたので消滅はあっという間でした。

幸い私は元々声がかかっていたサイト立ち上げプロジェクトに参加をする事で離脱が出来ましたが、新卒の子たちには申し訳ない気持ちでした。

しかしながら面接時に「ここは潰れるからやめとけ」なんてとても言えません。

ここまで酷いのは経験上後にも先にもこの会社だけですが、そこそこ名の知れたお店もこの広告費が影響で消えていったお店は多いです。

広告を辞める事が怖くてずるずると逝ってしまったパターンがほとんどですが、広告という燃料で走っていた車にたくさんの社員を抱えているわけですからわからなくもありません。

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正しい広告費が失敗を予防します

他の記事でも書いていますが、従量課金だけでも13%近くかかるわけですから広告費は売上げの5%は超えない範囲で設定しましょう。

そしてポイントは売上げが上方修正になったとしても広告費は追加しない事です。

浮いたお金は内部留保として取っておくか他に投資しましょう。

あとスタッフにもしっかり還元してあげてくださいね。

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父ちゃん
小さなお店を営む父ちゃんです。