さてさて、さすがにあの頃を思い出して速攻第二弾を書いてしまったたいぞーです。
いやーあの頃は酷かった・・・こんな「バカでも企業できる」を目の当たりにしたのは良い経験でした。
まあ悪口はこれくらいにして本題に・・・。
商品開発
前回ご紹介したお店がもう一つ起こした失敗とは、商品開発を辞めてしまった事です。
元々仕入れをしていた店長というのはバイヤー経験も無く、インスピレーションで買い物をしていただけでした。
しかし縁があって複数のメーカーと繋がりがあるバイヤーが入社したので、自社独自の製品を作れる事やコストが下がる理由もあってOEMを始めたのです。
ライバルがどんどん参入してくる中で、独自で商品企画をする事はとても重要な事でした。
OEMならカラーバリエーションやサイズ展開等をユーザーに合わせて適正化が図れたためコンバージョンも上がっていきます。
コンバージョンが上がるとランキングも上がり、アクセスも増えて良い循環が生まれました。
しかし全ての商品がこのように成功するわけではないのでロットが大きい分、不良在庫として目立つようになってきました。
広告費の圧迫でキャッシュフローが悪化している理由もあり、在庫高だけを解消したくなった社長がOEMを禁止してしまったのです。
在庫高としてはありますが、既に残りを廃棄してもそこそこの利益が出ているという説明をしても理解をしてもらえず商品開発が打ち切られました。
結局この悪手を境にみるみる売上げが下がったのは言うまでもありません。
ファッションジャンルだけに限りませんが、ノーブランドの商材を取り扱うお店においてPB商品の開発は生命線といっても過言ではありません。
もちろんそのためには資金も必要ですし、回転させるための集客や販路も必要です。
OEMや自社生産を行う際の注意点
ロット数が多い商品を売る場合有効な方法が予約販売です、この手法は在庫の回転が早くなるのでお勧めです。
しかし出荷をしていないのにカード決済等を行うのはガイドライン違反なので絶対に行わないようにしましょう。
予約販売の注意点としては、入荷時に仕様が異なっていたり大幅な遅延が発生すると大変なことになります。
そのため生産中の抜き上げサンプルを確認したり、生産管理がしっかりしているメーカーを選別する事も必要です。
それからユーザーへの納期は明確に表記しましょう、9月下旬等のあいまいな表記をよく見かけますがNGです。
表記をあいまいにすると必ず問い合わせに繋がり、カスタマーに無駄な負担がかかります。
「〇月〇日発送予定」のように明確に表記し、もし遅延が発生した場合は新たな予定日を表記してユーザーへ案内する方法であればほとんど問い合わせは来ません。
遅延が発生する事を恐れてアナウンスを曖昧にする事で、余計に不親切となってしまいます。
予約販売を上手く使えばキャッシュフローを改善するだけでなく、早めの追加生産を計画できたりと販売機会の損失も防げますのでお勧めです。
他にもメーカー側の取引先で共同開発を持ち掛けてもらうなど、OEMのハードルを下げる方法は色々ありますので商品開発を続けられるよう努力しましょう。