気づけない事実
EC専業で運営していると、楽天市場等に出店していれば知らない人はいないお店が多々あると思います。
ファッション系で言えば皆さんの頭に浮かぶお店は大体想像がつきますが、世間全般で見ると実はそこまで知名度が無かったりします。
かつてのサルースや夢展望も雑誌やファッションショーに実店舗展開とブランディングに何年も努力をしてきましたが実りませんでした。
夢展望に至っては上場後の株価崩壊から現ライザップグループ買収は記憶に新しいですし、買収後のIRを見ましても先行きが見えません。
では一体なにがダメだったのか。
あくまで持論ですが、ネット通販でそれなりの売り上げ自体を作る事は容易ですがブランディングは遥かに難しいと言う事です。
商品のコンセプトや世界観が受け入れられ初めてブランド化が成功します。
しかしながらEC専業ですと、どうしても安っぽく見えたりモールにおける他社製との比較が露骨で上手くいきません。
これらを踏まえて個人的にはネット発でブランド化はできないと思っています。
ブランド化はあきらめる
アパレル店舗を運営し、ある程度の売上げができとどうしてもブランドを育てたい思いが募るのも仕方ありません。
しかしながらブランドで成功しようとするならば芸能界で成功するに等しい程の難易度かと思われます。
ですので口コミが広がり始める等の流れが来ない限りはブランド化というのは目指さない方が良いのかもしれません。
はっきり言ってそのような流れが無いのに意味のない雑誌掲載やファッションショー等は金の無駄です。
そこは努力や知恵、財力だけでどうにもなるものではありません。
現にあのライザップグループですら夢展望をどうする事もできないでいます。
仮に一時期波が来てブランド化が成功してもそれが続くとも限りません。
やはりそれなりの商品をそれなりの値段で売り、細々とチャンスを待つ。
ブランド化成功を絶対目標にすべきではないと思っています。
絶対人気女優になる、なれないなら死ぬと言っているのと同じです。
個人でやる分には自由ですが、従業員をかかえる企業でそれをすべきではありません。
もちろん商品に魂をこめ、世界観を発信し続ける事はとても大切です。
それでも受け入れられなければやむなしです。
何度も言いますが、スマホやSNSの普及等でここまでメディアが多角化した現代ではファッション誌やショーのような作られた流行は無意味です。
誰でもタダで情報が手に入る時代、自分の感性を信じ流れを待ちましょう。