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宅配業界の救世主とはならない、意外と知らない宅配ボックスの問題点

皆さん宅配ボックスという物はご存知でしょうか。

聞いたことはあるが使った事はおろか見た事も無いという人は多いと思います。

ヤマト運輸の配送問題に合わせてかなり注目されており、中には「簡単自作♪」等と手作り宅配ボックスを紹介する記事も見受けられます。

しかしながらセキュリティの部分等を考えると、自作や簡易な物ではなかなか解決できない問題がたくさんあるのです。

そこで今回は宅配ボックスが持つ様々な問題点について書いていきたいと思います。

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宅配ボックスとは

宅配便の荷物を受取人不在時に入れる箱の事で、最近は宅配ボックスが常設されているマンションも増えてきました。

最近話題になっている一戸建て用の備え付けタイプの物が以下となり、セキュリティ面もかなりよく出来ています。

その他、格安の簡易的なものでは下記のようなものもあります。

そして出荷元に不在時は宅配ボックスに入れるよう伝票に記載を依頼しておけば大抵は入れておいてくれます。

注意点とすれば表札が無い場合は転居の可能性等のトラブルを避けるため、持ち戻りになる場合があります。

ヤマトや佐川急便は宅配ボックスに入れてくれますが、ゆうパックは少し特殊となっており郵便局で「指定場所配達に関する依頼書」を記載して提出しなければ宅配ボックスへは入れてくれないそうです。

盗難は自己責任

しかしながらこの宅配ボックス、大きな注意事項として盗難については一切責任を負わないという点にあります。

配達員が閉め忘れたり、違う部屋の宅配ボックスに入れてしまったり、入れたと言って嘘をつかれて盗まれてしまったり。

このようなケースでも証拠が無ければ泣き寝入りするしかありません。

最近話題になった自作宅配ボックスや、先ほど紹介した簡易な物だとワイヤーカッターで簡単に盗られてしまいます。

自作や簡易の宅配ボックスの問題

例えば玄関にワイヤーで繋いだだけの簡易な宅配ボックスを置いたとします。そして泥棒が似たような簡易ボックスをその上に置き、「上から使って下さい。」と張り紙をしておけば簡単に荷物を取れてしまいますよね。

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宅配ボックスが根本解決にならない理由

リスクがある事を企業が推奨するわけがない

上記で述べたように宅配ボックスは盗難等非常に多くのトラブルの可能性を秘めています。

そして盗難にあっても責任は負わない。そんな中で「宅配ボックスを是非使って下さい」等言えるわけがありません。

1度使ったら取り出すまで使えない

宅配業者の方が口をそろえて言う事が、1日の始め宅配ボックスのあるマンションへ真っ先に向かうそうです。

何故なら先にほかの業者に使われたら使用できないからとの事でした。

複数ボックスがあるタイプもありますがほぼ1つですので、これからまだまだ増える通販需要を考えても根本的な解決になるとは言い難いです。

まとめ

ヤマトの配送問題で色々と話題になった宅配ボックスですが、あくまでも受け取り側がリスクを承知の上、自己責任で使用する受け取り方法です。

もしマスコミや利用者の動きで自作や簡易の宅配ボックスが普及したとすると、新たな犯罪の温床になる事でしょう。

「相次ぐ宅配ボックスの荷物盗難」というタイトルでニュースが流れる未来しか目に浮かびません。

そうした場合に考えられるのが一定レベル以下の宅配ボックスへはお届け出来ませんという流れでしょう。

このような誰でも思いつく結末をあのヤマト運輸が想定していないとは思いません。

そもそも宅配ボックスというのは不在を前提とした話ですし、日付と時間帯を指定するなどして確実に対面で受け取る方法を考えた方が賢明だと思います。

ではまた

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ABOUT ME
父ちゃん
小さなお店を営む父ちゃんです。