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ZOZOTOWN(ゾゾタウン)送料自由化の真の狙いとは

ファッションECサイトのパイオニアとも言えるZOZOTOWN(ゾゾタウン)が、10月1日より送料自由という試みを試験導入しました。

送料自由???という風に思われるかもしれませんが、全くそのまんまで注文者が送料入力欄に支払いたい送料を自由に入力できる仕組みです。

まあこういった企画を行うのは自由なので、その取り組み自体にはなんとも思いませんが、上記ツイートにある最後の一部分が少し気になりました。

そもそも気持ちの交換というか、運んでくれた人に敬意を払うのは人として当然の事です。それに配送費用は所定の金額発生していますし、それを負担するのが消費者か発送元かだけの話なんですよね。なので私には配送業者をスケープゴートのように使って、綺麗ごとを言っているようにしか聞こえないんです。

ではなぜこのような思い切った事をしたのでしょうか。

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消費者の送料感覚を測るため?

そもそも配送業者への実質費用は開示されていませんので、自分が設定した料金が上回ったのかどうかがわかりません。

恐らく新契約料金は実質600円前後はかかるはずなので、下記のように実質額を上回るケースが0.2%という事は送料を有料にした62%のユーザーも100円~500円程度で設定したのだと思います。ここからわかるのは消費者が送料を安く見積もっているという事がわかります。

結果ZOZOTOWNのユーザーは送料をせっかく払ったのに足りないのかよ!となるでしょう。しかしまずはそこで送料感覚に対して意識付けが出来る事になります。

多く払ったところでヤマトには関係無し

そもそもヤマト運輸は待遇改善が可能となる単価改訂をしました。つまり10月1日からは新契約料金さえ支払えばヤマトのスタッフさん達は健全になれるはずなんです。ユーザーが送料をいくらに設定しようがZOZOTOWNの収益が変わる以外にありません。

元々ZOZOTOWNは基本送料399円なので、有料無料自由にかかわらず運賃の部分で言えば元からZOZOTOWN側が負担している部分があります。それはブランド側から徴収したロイヤルティの一部で賄っているので、その予算が膨らむかどうなのかという話でしょう。多少運賃の負担額が増えたとしても、今回の試みによって得たPR効果も含めればまずまず面白い企画だったのでは無いでしょうか。

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送料値上げの布石では?

人の慣れというのは怖い物で、最初は共感の力によって送料を支払うユーザーが一定数いるとは思いますが、そのうち自然と0円を入力するユーザーが増えてくると予想しています。

そんな事は誰にでも予測ができるレベルなので、今回の企画は基本送料を599円程度に値上げをするための布石なのではないかと見ています。

「気持ちの交換だけでは賄えませんでした、599円にしますね^^」

という未来もあながち無くはないのではないでしょうか。

配達スタッフへの感謝はZOZOTOWN介さずともできる

こういったリプライもありましたが送料を高く払ったからどうこうよりも、配達時に「ありがとうございます!」と元気に言ったり、冷たいお茶を出してあげるなりいくらでも方法はあるわけです。

正直送料を1000円に設定した人が箱からわかったとして、「送料多めに出すって余裕あるなあ・・・」程度だと思いますよ。だって本人に恩恵ないものw

まとめ:運賃値上げ対策と推測

個人的に運賃の値上げで四苦八苦しているネットショップを多く見ているのと、このタイミングでこういう事をしてくるというのは運賃値上げ対策である事が濃厚だと思っています。

その対策を考えた上で前澤氏やスタートトゥデイメンバーの超ポジティブ戦略から出たものが、送料自由という一風変わった企画なのだと思います。

ZOZOTOWNユーザーが送料自由企画に参加する事で「実質送料ってそんなに高かったんだ」という感覚が植え付けられ、基本送料の値上げに踏み切りやすくなったのではないでしょうか。

最後に送料無料を配送業者に押し付けてると本気で思っている人がいますが、全く違うという事を言っておきますw逆に多く払ったからと言ってヤマトへは還元されません。あたりまえの話ですw

ではまた。

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ABOUT ME
父ちゃん
小さなお店を営む父ちゃんです。