世の中アンチ楽天、三木谷さん大嫌いって人が多いため間違った情報が溢れています。
知恵袋や楽天関連記事のヤフコメなどを見てもすごい書かれ方をしているなあとちょっとかわいそうになってしまいます。
EC始めるなら、まず楽天なのか?
あくまでも無名ファッションアイテムに限っての話ですが、結論から言って売れないと始まらないので楽天が手っ取り早いのが事実です。
購買意欲に満ちたユーザーがたくさんいる所に出しても売れないものはどこに出したって売れないというのが持論です。
つまり自社製品が世の中にどの程度受けるのかを試すのには楽天が一番でしょう。
もちろん口コミで既にある程度知られているセレクトショップならMakeShop等で独自店を立ち上げるのもありだと思います。
しかし初動での売れ方は圧倒的に楽天ですので今後の方針でチョイスすればよいでしょう。
モールで売るのも自社サイトで売るのも、出荷やお客様対応等オペレーションに大差は無いので、発生コスト等を早期に図るのであれば楽天が良いと思います。
楽天市場へ出品する際の注意事項
楽天だけではないですが、モール出品の際に注意が必要な点は価格競争です。
モール内検索、ランキングからの動線というのは長く運営していく中でとても重要なポイントになってくるわけですが、この検索結果一覧には価格や付与ポイントが大きく表示されます。
ブランド品等の型番商品なら当たり前ですが、ノーブランドの商品についてもある程度形状が似ていれば価格で比較対象される場合が多いため、よほどの付加価値が必要となってきます。
つまりここで大切になってくる部分は当然の事ながら商材の独占性やオリジナリティです。
しかしながらファッションアイテムについてはパクりパクられの世界なので苦労して生み出したヒット商品も簡単に真似をされて安売りされます。
どんなデザインの物がどの程度売れているのか、ランキング等を見れば一目瞭然なので結局業界全体で足をひっぱりあう構図となっています。
しかもこの形態模倣については取り締まりが難しく、訴訟を起こしても徒労に終わることがほとんどです。
2015年にスナイデルがGRLに対して形態模倣での告訴をし、受け入れられた事が話題となりましたが少しでもアレンジがあれば難しかったと思われます。
このようにファッションECに至っては販路が拡大されただけではなく、模倣や価格競争の原因ともなり現状とても厳しい業界となってしまいました。
つまりは楽天がどうのというよりも、ファッションECの業界構造自体に限界が来ているのだと思います。
結論としましては、「楽天市場は売れる」が「ファッションはやめておけ」ということになります。