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消費者「宅配料金は販売側が負担すべき」←は?

いよいよ来月よりヤマト運輸の大幅値上げが実施されます。そしてつい先日にはゆうパックの値上げも発表されました。

[東京 5日 ロイター] – 日本郵便は5日、宅配便「ゆうパック」の基本料金を2018年3月1日から平均12%引き上げると発表した。値上げは15年8月以来。

引用元: 日本郵便、「ゆうパック」を平均12%値上げ 18年3月から

これにより主要な宅配業者全てが値上げを行う事となり、ネットショップ運営側としては送料を上げるか自社で吸収するかの選択をせまられる事となりました。

そんな中ちょっと胸くそ悪い記事を目にしましてこのエントリーを書いている次第です。

日本労働組合総連合会(連合)が8月31日に公表した「日本の社会と労働組合に関する調査2017」によると、ネット通販の配送料を負担するべきなのは「消費者」と回答した割合は37.8%だった。

引用元: ネット通販の送料、販売側が負担すべきと6割が回答。送料値上げへの理解は3割 | ネットショップ担当者フォーラム

「値上げしてもいいが、サービスは向上してほしい」はわかります、ただ配送料は販売側が負担しろなどというバカげた考えを持つユーザーが6割もいるというのには驚愕しました。

以前ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の前澤氏が、送料の金額にボッタクリだとののしったユーザーにブチキレた事がありましたが、配送業者が倉庫から自宅まで届けるにはそれ相応の人件費がかかります(あたりまえ)。

これはもう「ショッピングに出かける際の交通費はお店が払うべき」と言ってるのと同じレベルです。

このアンケートは1000人程度のようですが、商品を家まで持ってきてくれるサービスがタダで当たり前と思っている層が半数以上いるのは正直驚きでした。

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低価格商品のショップには無理

楽天市場のファッションジャンルを見てもらえればわかりますが、商品単価が1,000~3,000円など低価格帯が目立ちます。

これらのショップで大体客単価は4500円、楽天市場へ支払うロイヤリティや手数料を含めると3割程度しか残りません。つまり1,350円の利益があるとすれば、送料を負担してしまうと儲けが無くなってしまいます。

今までは配送業者が泣いていた

この少ない儲けでやっていけたのはヤマト運輸を始め、各配送業者が300円台とも言われる低価格で引き受けていたからこそ成り立っていたのです。

それを本来の価格に変更するわけですから、とてもじゃないですが送料無料になんてできるわけがありません。

送料有料が当たり前の世の中に

ネット通販の中でも楽天市場やヤフーショッピングのようなモールにおいては、価格や送料などが比べ安く表示されてしまいます。そんな中で行き過ぎた競争の結果「送料が無料なのは当たり前」という風潮になってしまったのだと思います。

ただこれからは「配送業者が一生懸命運んでくれるんだから、送料がかかるのは当たり前だ」という世の中になってほしいと切に願います。

これからはより独自な商品が求められる

先ほども述べたようにネットショップというのは非常に比べ安くできていて、一般的に扱われている商品であれば一番安く買える所が瞬時にわかります。

ただ「どうしても欲しいこの商品はこのショップでしか買えない」という状況を作り出せれば送料を払ってでも買ってもらえるでしょう。

そのためには今まで以上に、オリジナル商品開発へ注力する事が求められます。送料値上がり分を補うために、何か削り続けて疲弊するより前を向いて頑張っていきたいものですね。

ではまた。

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ABOUT ME
父ちゃん
小さなお店を営む父ちゃんです。